水のビジネスって
最近、水不足や水害について話題になっているので、水、水ビジネスについて調べてみました。
【現在の状況】-------------------------------------------------------
水は、人間の生命・身体の安全に不可欠であり、国の存立基盤としても重要な資源であるが、世界の水ビジネスは、欧州資本による寡占が進展してきている。
我が国における水資源の自給体制の向上は、資源の安定供給確保上も大きな課題となっている。
海外でも特に、急速に発展する中東地域や中国では、水資源の不足が経済成長、都市発展の阻害要因となっていて、ビジネスの機会が拡大しているとのこと。
【現状認識】】-------------------------------------------------------
地球上に存在する水は、約14億km3と言われ、このうち、地下水、河川、湖沼の淡水として存在するものは、全体の約0.8%である。
「水の惑星」と呼ばれても、実際に生活や産業に利活用できる淡水の絶対量は非常に少なく、限られている。
他方、地球上では、海水の水分が太陽エネルギーによって蒸発し、その水蒸気が雨となって陸地に降り、淡水として利用可能になるという、水循環がある。
現在、人口増加、経済成長、地球温暖化、都市化、水環境汚染といった様々な要因によって、水循環のサイクルが円滑に進まなくなる問題があるところ、適切な水循環システムの構築が必要である。
水需要量については、2000年時点の世界の水需要量は約4,000km3/年であるのに対して、2050年にはそれよりも約3割増加すると見込まれている。
また、国連開発計画(UNDP)の予測によれば、今日、約7億人が水ストレスを感じる生活(人口1人当たり最大利用可能水資源量が1,700m3以下の水準)をしている。
さらに、同予測によれば、2050年には、水不足に直面する人口が10億人規模に達すると見込まれている。
こうした量的な不足や地域偏在性に加えて、水の質的な問題が挙げられる。
上下水道の整備等を通じた安全な水へのアクセスと公衆衛生の改善は密接に関連している。国連によれば、現在、安全な水にアクセスできない人口は、世界人口の約1/6に相当する11億人程度と推計される。このうち、約7割がアジア地域に集中している。
また、トイレの汚水処理等の適切な衛生状態にない地域の人口は約24億人、不衛生な水によって毎年1千万人が死亡しているとされる。
いろいろ課題がありますね。続きは別の機会に掲載します。